10年間の話。

チャットモンチーのライブを見に行きました。
あ〜。色々な感情がやってきています。
本当にこのバンドが大好きだった。

10年前のチャットモンチー初武道館公演の際にも、今日と同じように兄と見に行きました。
2008年の春の日。

記憶が薄れていく10年前のことを、僕は少し思い出しました。

当時は中3から高校1年にかけての春休み。
はしゃいでいた僕は、兄よりも先に武道館に着いて物販の列に並んでいました。
ひとりだったので後ろにいる複数人で話しているお兄さんお姉さんの話になんとなく耳が向きました。

どうやら後ろの列に並ぶ方々がチャットモンチーの同級生の方々だったようで、あのチャットが武道館ライブかぁーとか、グッズ何買う?なんて話をしていました。

ライブももちろんよかったんですが、記憶にしっかり残っているのは、その会話です。
徳島からきっとあの方々は遊びにきているんだなぁとグッと胸に響いたのでした。
周りに愛されるというのは本当にすごいことだ。
中3の僕には分からなかったけど、いまこの歳になって、改めて思います。

その会話が本当に嬉しそうで
誇らしそうだった。
そんなバンドいますか。

ギターを弾く姿や、当時スクールオブロックを聴いてカセットに録音したりしていた僕は、色濃く影響を受け、ほどなくしてコピーバンドをはじめます。

2GBのiPodに入れて、通学中聴いていたし、楽器なんてまだ全然やっていない頃。

確かなのは10年前のあのライブを生で見て、人前で演奏するのかっけーー!と憧れたことです。

バンドでチャットモンチーをコピーというのは、なかなか恵まれなかったけど、家でコードを弾いて、小声で弾き語りをしていたのが懐かしいです。

この10年、チャットモンチーはこんなにすごいのに僕は今なにしてんだろうな〜なんて思って、ライブ中に一瞬暗くなったんですが笑、思ってもいなかった楽しい方向で毎日過ごしているのにも気づきました。

中3の僕に「10年後、お前CDを作ったり、レコードを出したりしてるぞ」と言っても、簡単には信じないと思います。
頼まれてもいないのに勝手に曲作るって、冷静に考えると意味がわからないのですが。
でも、自分にとってはものすごく大事なことだと思います。

小学校や中高の同級生に会っても、こんなに長く音楽やるなんて思ってなかったよと必ず言われます。

歌詞をノートに書き写ししたのも、チャットモンチーが最初でした。

チャットモンチーの曲は、出てくるギターのコードひとつずつは、それほど難しくないのに、ポップで歌詞が素敵で、いまの自分にとっても理想の曲ばかりです。

歌詞を書いてみようかなと思ったのも、いまに繋がっています。

今日 ライブを見ながら、あの場にいたそれぞれの人々の中にチャットモンチーの思い出があるのだなと胸がいっぱいになってしまいました。

音楽、めちゃめちゃ夢あるね。
すごいな。すごく楽しい。

聴きたい曲も多くて、正直あと20曲ぐらいやってほしかったけれど、挑戦的で、繊細な2人編成のライブ、アイコンタクトをとるチャットモンチーに感動しました。

明日から、またはじまります。
すぐには変わらない毎日です。

10年前も、中3の僕は確かアメブロをやっていたので、見た感想を熱い気持ちのまま載せたけれど、またこうしてブログに書いています。

区切りとして、このタイミングでライブを見ることができたのは本当に良かった。

次の10年はどんな内容なんだろうか。
最近は、人生について考えることが多いので、僕は10年のことを考えます。

音楽やるの夢があるなぁと今日思えたのはすごくよかった。

カーネーションと僕の話。

カーネーションと僕。

カーネーションを聞いたのは、ごく最近の話。たしか2014年の出来事。

僕のボーイミーツガール というアルバムをプロデュースしてくれた佐藤優介さんがきっかけだったと思います。

聴き始めた同時期に、縁あってうどん兄弟というアイドルのレコーディングに参加して、そのレコ発ライブで直枝さんと共演しました。

このイベントのアンコールでedo riverをみんなでやることになって、なぜかテンテンコさんと僕がコーラス、前方にうどん兄弟のアイドル3人、直枝さんがギターを弾くという状況になりました。

僕は、その頃カーネーションのアルバムは1枚しか聞いていなくて、恐縮しながらその場に立っていました。
場違いだなぁという気持ちと、なんだか特別な時間だぞという確信のあいだで どういう顔をしていいか分かっていませんでした。

ただ、カウントが始まって本番の演奏を間近で見た内容がすごかった。直枝さんがギターを弾く背中に痺れたのでした。

ギターを握る直枝さんはとてもかっこよくて、確かその時使っていたギターはスカート澤部さんのSGだったんですが、まるで昔から使っていたかのように鳴っていて、そこから僕は過去作を買いあさりました。

その少し後ぐらいに、大谷能生さんと毎月イベントをやることもあって、カーネーションについて定期的に話をしては盛り上がりました。

以前、大谷さんのご自宅で、カーネーションのレコードを聴きながら、大谷さんにカーネーションのどこがいいか熱弁されながら聞いたわけです。

35年 やるというのは、いったいどういう気持ちなのでしょうか。

色気のある声、最近の僕は声に憧れることが多いので、直枝さんの声は憧れてしまいます。僕は誰かに憧れたりしてみたいと 久しぶりに思ってしまったのです。最高です。

タイムマシーンがあったら、edo riverのコーラスをやらせてもらった23の僕をぶん殴って、お前は100回はedo river聴いてからステージに立てよと伝えたいものです。
コーラスは親切なテンテンコさんに教えていただき、楽しく演奏しました。

もっとやれたぞと、あのときの後悔はありますが、直枝さんカーネーションに会えたのは本当に素晴らしい財産だと思います。

カーネーション 日比谷野外音楽堂のライブは、影響を受けやすい僕にとっては、素晴らしい演奏でした。

駄作でもいいから、とにかく作り続けると、言葉では簡単に言えます。
行動に移すのが、年々時間をかける部分も増えていくのも事実です。

それでも 音楽をまた一から頑張りたいと思います。

1回きりのライブでどうにかなろうなんて思うんじゃなくて、毎回の積み重ねできっと35年があったと思いました。

また直枝さんにお会いするときは最新作聴いてもらいたいですね。

マーライオン